タイリクオオカミとは

タイリクオオカミはCanis lupusの和名で、ホッキョクオオカミやシンリンオオカミなどの亜種名とは異なり、狼の正式な名前みたいなものです。ハイイロオオカミとも呼ばれます。彼らは現代においてはイヌ科最大の動物として自然界に存在しています。

f:id:Canis_lupus_albus:20160204183256j:plain

狼の体格

狼の大きさは亜種、地域によって変わりますが。体胴長100 - 160cm、肩までの体高60 - 90cm、体重は25 - 50kg。大きい個体では50kgを超えますが、雄が54キロを超えるのは稀で一般的に雌は雄の体重より10 - 20パーセント程度小さいです。狼で小さいものは インドオオカミやアラビアオオカミなどの南に棲息しているもので、大きいもの はツンドラオオカミやカナダの森林地帯に棲息しているシンリンオオカミと言われてます。

記録上では1938年アラスカで捕獲された体重79.3kgの雄、ユーラシア大陸ではウクライナで殺された86キロのものを 最大としているようです。

他にはソ連で82㎏の個体や マッキンリー山の山麓では89㎏の 個体が1973年に報告されています。

狼の棲息地域

狼は人間を除くと地上棲哺乳類としては最も幅広く分布していたとされ。熱帯雨林や砂漠を除く北半球全域、森林 平原、山地、標高2100~4500mの高山やツンドラなどに棲息していました。しかし人間による彼らの生活地域破壊 などが原因となって保護された一部の森や北アメリカの国立公園や保護区、人が立ち入らないような北部の森林地帯やツンドラ を残すだけになり。現在ではアカギツネの分布域が最も広いです。

狼の狩り

狩りは夕方から夜にある事が多い みたいですが、冬のように寒冷な時期は 昼間の行動が増えます。また夏の場合は 夕方から出かけ朝になって巣穴などの 集合場所に戻ってきます。

冬はかなり遠くまで出歩く事が知られていて、1日の移動距離は最大で200キロ にも達します。狩りを行う時

先頭はリーダーの雄でどの獲物を襲うか となった時に強い決定力があり。狩りには厳格な順位制が役立ちます

彼らは獲物に可能な限り忍び寄り、獲物の健康状態を確かめます。それが大形で 健康体の場合普通オオカミ達は見向きも しません。何故なら健康体は足が速く 逃げられるリスク、つまり狩りが失敗し エネルギーだけを消費する可能性が高く。

また大形の健康体ともなれば反撃で 怪我や下手をすれば命すら落としかねない為です。

そうでない場合は追跡しますが 追いかける距離は100m~5キロ程度で 少し追いかけ諦めるケースも多く 同じイヌ科動物のリカオンとは対照的な部分もあるかも?

身体能力

オオカミは持久力に長けている動物で 25~40キロ程度の速度で夜通し獲物を 追い続ける事もあり。持久力は動物界 でトップクラスと言われています。

短距離もそれなりに速く、55~70キロ 程度で走れると考えられていて、一跳びで5m、また最高速度の状態を20分間 維持出来るとされます。

手短にオオカミについて 書いてみました。

狼関連の書籍 おススメ